臥薪稽古会
2019年
鹿志館臥薪稽古会に参加しての感想 令和元年11月10日実施
今回より参加費(四千円)を豊剣会負担と致します。.参加者には会への還元の意味で感想文を提出して頂きました。
今回は以下の三名です。
米澤亮介
稽古会には百人を超える人数が参加していました。
今年九月に逝去された熊本の安永毅先生への黙祷の後、稽古会は始まりました。
午前中は、同程度の段位者を二つのグループに分けてそれぞれが互いに試合を審判をし合う形です。
私のグループは三段四段合同で、対する組(審判をしてくれる)に安藤さんが居ました。
和歌山の井上先生にグループの監修をしていただきましたが、基本的な刀捌きと一本目、六本目について具体的なご指導をいただいたこと、私自身の技前についてご指摘いただいたことなどは今後折に触れて豊剣会の稽古の場で皆様にお伝えしてゆきたいと思います。
午後の全剣連制定居合は20分の休憩をはさんで十二本を25回抜きました。
普段にはない稽古方法で私としてはとても良い経験をさせていただいたと思っています。
また前で八段の先生方が抜いていただいていましたので間の取り方も稽古することができてよかったです。
最後に今回の貴重な機会をいただきましたことに大変感謝いたします。
千田貴之
3年ぶりに臥薪稽古会に参加させて頂きました。
午前中はグループに分かれての模擬試合・模擬審判の形式で進行するのですが、私が参加したグループは全員が同段位であった為甲乙付け難い試合が続き普段審判をされている諸先生方のご苦労の一端が分かったような気がしました。
また同グループの方々とは、審判時にどの様なポイントを重視したか・演武上どの様な点に注意しているか等の意見交換ができ、非常に参考になる有意義な時間となりました。
午後の制定居合25セットについては、極力元立ちをして頂いている八段の先生方の間に合わすよう心掛けました。
以前に比べ力まずゆとりをもって抜けたことで自身の成長を感じられました。
これも普段お世話になっている諸先生方のご指導のおかげと、改めて感謝申し上げます。
2019年京剣連居合道講習会に参加して 田波宏視
1月14日、武道センターで全剣連・小倉昇居合道委員長による五段以下講習会が行われました。
豊剣会からは、山本真也五段、中野隆文四段、山口鉄平四段、廣島真治四段、鈴木茉莉四段、梅津亮太四段、髙野泰明初段、私の8名が参加。全体では学生から社会人まで4〜50人が受講しました。
最初に小倉先生が筆字で作成された資料に沿って、居合道の意義や稽古の心構えについて教えていただきました。その後、実技指導に入りましたが、特に印象的だったことが2点ありました。
ひとつは、「一拍子で切る」ように心がけること。手で振りかぶってから前に出て切り下ろすのではなく、体が先に動いてそれに伴って素早く振りかぶり、体の移動が止まるタイミングと切り下ろしが終わるタイミングが合致するように指導を受けました。
もうひとつは、「抜き付けと抜き打ちは違う」ということ。抜き付けは鞘引きを先にし、切先三寸が残ったあたりから激しく「切り払う技」(一本目、二本目)。抜き打ちは鯉口を切った状態から一気に抜いて相手に「深く切り込む技」(六本目、七本目、九本目)。
相手に囲まれていたり(六、七本目)、敵がすぐ横にいる(九本目)ような状態では、鞘引きを十分してから抜いていたら、相手に悟られて逆にやられてしまう。だから、一気に抜き上げて「抜き打つ」ことが大切なのだそうです。
その他にも各技のポイントを丁寧に教えていただきました。今後は講習会でメモしたことを確認しながら、稽古を重ねていきたいと思います。