この度は、龍谷大学居合道部創立50周年を迎えられ誠におめでとうございます。
今年は、浄土真宗の親鸞聖人生誕850年の慶賀に存じます。
龍谷大学の建学の精神は親鸞聖人の教えである「真実を求め、真実に生き、真実を顕かにする」ことです。
京都の居合道は、明治28年に大日本武徳会が創設され、小松宮彰仁親王を総裁に迎え、その後京都武徳殿で武術専門学校を開校しました。大正8年に西久保弘道校長は武術から剣道・柔道・弓道と改称し、武道専門学校にあらため文部省の教員養成となりました。また武道生に京都帝国大学教授が国文・漢詩を講義し、卒業生には中学教員免許を無試験で授与しました。
昭和3年剣道の授業に初めて居合道が採用され、教員に土佐藩主山内容堂の孫・子爵山内豊健公が招へいされ、10年間指導にあたりました。山内豊健公は入洛後、間もなく居合の研究会を立ち上げ、その高弟の宇野又二先生は、豊健公が東京へ行かれた後も京都の剣道家らに山内派居合を伝授されました。その中に大森政雄範士がおられ、剣友である香川県の岩田憲一範士を京都に招き研究を重ね、現在も龍谷大学居合道部はその流れを受け継いでいます。
昭和49年、大森政雄範士の門下生である富山県出身の廣瀬敬生氏が、京都武徳殿で無双直伝英信流山内派の居合道を学び、大森範士を龍谷大学居合道同好会の師範に招いて創設しました。その後、多くのOBを輩出して今も全国大会で輝かしい成績を残しています。OBで師範の岡嶋聡先生におかれましては、熱心に更新の指導をおこない、今後の益々のご活躍を期待いたします。
令和5年9月吉日
西日本学生居合道連盟
会長 範士八段 木村 幸比古
Comments