明けましておめでとうございます。
我々はコロナ禍にあってもひたすらに稽古に励み、会員の多くが昇段し大会でも素晴らしい成績を残すことができました。一つの業前をしっかりと抜くことが大事なこととを痛感した一年でした。
豊剣会の流祖である子爵山内豊健公の著書に、無双直伝英信流の歌が所収されています。
「わが道の 居合一筋 雑談に 知らぬ兵法 事をかたるな」
山内先生の訓えは、居合は形にとらわれることなく、先人の言葉を素直に受け止めて励めば、自然と武道性の業前になっていく。議論するよりも、刀を振れば刀が自然と教えてくれて、不思議なことに真の居合が生まれてくる。自己流を陥らないためには、大会、講習会へ積極的に参加し、研鑽することが正しい修行のあり方であるといわれています。
私も居合歴50年、師の言葉を信じ会員と共に真摯に稽古に取り組んでまいります。
正月元旦
豊剣会会長 木村幸比古
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